インターネットで色々なサイトを見ているとよく四角い画像の広告枠を目にすると思います。これがいわゆるバナー広告です。ただの飾りではなく（笑） 必ずと言っていいほどリンクが張られており、クリックすると別サイトへ飛んで行くようになってます。
これはネット上のビジネス形態の一種で 「バナー広告ビジネス」 、あるいは 「アフィリエイトプログラム」 と呼ばれるものです。後者の 「アフィリエイトプログラム」 と言う言葉の方が有名だと思います。

ビジネスである以上 双方にメリットがないと成立しません。どういう仕組みなのかと言うと、自社の商品やサービスの販促活動をしたいマーチャント（広告主）が ウェブ上で自社の 「 代理店 」 となってくれる個人や企業のウェブサイトと提携する事から始まります。「 代理店 」 となった個人や企業のウェブサイトではマーチャント側の指定する広告を掲載し、自分のサイトを訪れた訪問者をその広告からマーチャントサイトへと案内します。マーチャントサイトへ案内された訪問者が商品やサービスの購入または申し込みなどを行って得られた利益の一部をマーチャント側は報酬として 「 代理店 」 となった提携サイトの管理人に支払います。つまりマーチャントとパートナーとなるウェブサイトがあって初めて成り立つビジネススタイルなのです。こういったビジネススタイルの事を 「アフィリエイトプログラム」 と呼びます。

アフィリエイトとは 「提携」 とか 「加盟する」 を意味し、文字通りマーチャントとパートナー（ウェブサイトの管理人）が提携する事です。この事から提携するパートナーの事をそのまま 「アフィリエイト」、パートナーの管理するウェブサイトの事を 「アフィリエイトサイト」 と呼ぶ事もあります。

アフィリエイトプログラムはマーチャントとパートナー（サイト）がいて初めて成り立つものなので、まずマーチャントと提携する為には広告を掲載する為の媒体が必要となります。つまり自分のウェブサイトを作り公開する必要があります。このウェブサイトづくりが一番大変なのですが、これがクリアできればアフィリエイトプログラム自体は無料で参加できるものばかりで、バナー広告を貼る事によって自分からの金銭的な支払いは一切おこりません。つまり リスク はゼロ なのです。それどころか提携したマーチャントより掲載した広告によるコミッション（報酬）が支払われる可能性がある為にリスクなしで報酬を得る事ができるのです。

アフィリエイトプログラムでは、マーチャントがあらかじめ指定した一定の条件が満たされた場合にはじめて、コミッション（報酬）が支払われる仕組みになっています。大きく分けて次の三つがあります。

・ 成功報酬型 - - - - - -

掲載広告を経由してマーチャントサイトを訪れたユーザーが商品やサービスの購入 ・ 申し込みなどをした場合、定額の報酬が支払われる制度です。売り上げ報酬とも呼ばれます。アフィリエイトプログラムの多くはこちらのタイプです。

・ クリック報酬型 - - - - -

掲載した広告を一回クリックするごとに決まった報酬が入る制度です。こちらのタイプは売り上げがなくても報酬が発生します。マーチャント側が自社サイトの認知度アップの為に、クリック報酬を設定してメディア露出を上げる場合に使われます。そのため期間限定で短期間だけ用いられる事が多いです。

・ リード報酬型 - - - - -

会員募集などを行っているマーチャントサイトで、パートナーサイトの広告経由で新規会員の獲得があると支払われる報酬の事です。

こういった仕組みでバナー広告から金銭的な報酬が生まれるのです。アフィリエイトプログラムの歴史が日本より長いアメリカではこの仕組みを利用して 「スーパーアフィリエイト」 とか 「パワーアフィリエイト」 と呼ばれる個人サイトながら年間、数億円もの額を稼いでいる人がいるんです。ここまでいかなくても日本でも年間数百万を稼ぐ人が大勢います。　

これはマーチャント（広告主）とパートナー双方にメリットがあります。まずマーチャント側から見ると

★	インターネット上での商品やサービスの販売経路を構築できる。
★	多数の 「 代理店 」 からなる 販売ネットワーク を持つ事が出来る。
★	無駄な宣伝費を使わずに 費用対効果の高いマーケティング活動ができる。
★	広告の効果が全てわかる。どのサイトからどれくらい売り上げがあったかを全て把握できる。
★	多くの場合、成功報酬型の契約なので実際に広告経由で売り上げが出て初めて報酬の支払い義務が生じる。逆に言うと広告を掲載してもらっても売り上げが出なければ、パートナーへの支払い義務は生じない。

　またパートナー側から見ると

★	自らは一切の支払い義務が生じず、ノーリスクで収入を得るチャンスが生まれる。
★	自分のウェブサイト上で気に入った商品やサービスだけを紹介できる。
★	サイトコンテンツの充実をはかる事ができる。
★	気軽に自分だけのショッピングサイトを作れる。
★	製品開発を行なったり、製品を製造する必要がない。
★	在庫を一切持つ必要がない。
★	商品を発送する必要がない。
★	提携先の商品を自分で購入 ・ 申し込みした場合にも報酬が支払われる。

特に最後の自分で利用すると言うのは、実質的に割引されているのと同じですから、アフィリエイトプログラムに参加してる人だったらほとんどの人が利用しているでしょう。また在庫を持つ必要がないというのも非常に大きい点です。なにか商売をやろうとした時に在庫所有は普通に考えると避けて通れません。そうすると当然ですが不良在庫を抱えるというリスクが出てきます。このリスクはとても大きいもので商売をしている人だったら誰でも理解できると思います。ところがアフィリエイトプログラムにパートナーサイトとして参加している限りは、この在庫所有という大きなリスクから完全に開放される訳ですから、ありがた過ぎて涙が出るくらいです。（笑）　とにかく全てにおいて私（管理人）の経験上、得する事はあっても損する事はありません。 　

マーチャントと提携する時にウェブサイトのオーナーが直接にマーチャントと提携するのが最も分かりやすく、実際にそういった形でのアフィリエイトプログラムも多数、存在します。しかし現実問題としてその方法では自分のウェブサイトにぴったりあったマーチャントを効率よく見つけると言う事が非常に困難になります。またマーチャント側からみてもインターネット上での販売経路を構築する上で、自社の商品 ・ サービスとうまく合致したウェブサイトを効率よく見つけるのは非常に困難です。

そういった時に多数のマーチャントサイトやパートナーサイトからなる 「 アフィリエイトネットワーク 」 を構築している、ASP （Affiliate Service Provider） を利用する事で非常に効率よく提携先を見つける事ができます。これはアフィリエイトプログラムの仲介サービスを専門的に行っている会社で、マーチャントサイトとパートナーサイトとの提携を手助けします。 日本で有名な ASP にはバリューコマース や A8.net などがあります。

利用する為にはマーチャント、パートナーともに ASP が独自に構築しているアフィリエイトネットワークに登録する必要があります。その上でパートナー側は ASP に登録されているマーチャントと提携する事になります。

こういった形で提携関係が結ばれます。提携が成立すると実際の広告配信業務は ASP が行う事になります。　
※ マーチャント側が提携申請先をチェックした結果、不適当（ 公序良俗に反する、または違法なサイト） と判断すれば提携は成立しません。

ASP を利用するメリットとしてもう一つは、パートナー、マーチャントともにASP が提供する各種レポートデータを見る事ができるという事です。レポートの内容は広告の表示数、クリック数、プログラムごとの売り上げ状況などです。これを元にパートナー、マーチャントともにプログラムについての分析ができるので、お互いに問題点を改善させる手がかりになります。またマーチャントへの報酬の請求、支払いの管理をASP が一括して行ってくれるので提携マーチャントが増えても手間がかかりません。　

なんだかいい所ばかりの様に見えますが、これらのASP も営利目的で活動しているので当然 利益を上げなければなりません。パートナー側からは一切の支払い義務は生じないのですが、マーチャント側はASP に対して定額のシステム利用料を支払います。またマーチャントからパートナーへ支払われる報酬の内、15%〜30% 程度のマージンを取っています。マーチャントと直接に提携するアフィリエイトプログラムですと、当然この中間マージンは発生しませんので、ここはマイナスになります。しかしASP には非常に多くのマーチャントが登録されており、ASP を利用する事で提携できるマーチャントの数が圧倒的に増えます。またマーチャントへ提携申請するたびに長々と必要事項を記入する手間が省けるのは非常に助かります。さらにマーチャントから支払われるコミッション （報酬） もプログラムごとに自分で管理する必要がなくなり、全て一括して管理してくれるので作業効率が大幅に上がります。ですからASP を利用するメリットは十二分にあると言えます。

ウェブサイトが一番分かり易いのですが、別に持ってなくても参加できます。この場合、広告を載せる為のウェブサイトに変わる他の媒体が必要になります。メールマガジンに広告を載せるという方法がよく知られています。この場合、当然ですがメールマガジンを発行していないと参加できません。ASP の中でもバリューコマース や トラフィックゲート などはパートナーサイトとして登録する時に、メールアフィリエイトとして登録する事ができます。また携帯電話向けのモバイルサイトを構築している場合にそれを媒体に参加する事もできます。

結論から言ってしまうと可能です。「 自分のサイトは人気がないから駄目だろう 」 って諦めてしまう人がいるかもしれませんが、人気のあるなしに関わらず、報酬を得るチャンスがあるのがアフィリエイトプログラムなのです。もちろん人気サイトである方が収入を得るチャンスは多くなりますが、人気がないからと言って諦めてしまう必要なんてありません。アクセス数が少なくても、サイトに明確なテーマがあり、集まってくる訪問者の興味や嗜好性が似かよっている場合などは関連する商品やサービスを紹介する事で高い成果が期待できます。
何度も言いますが、アフィリエイトプログラムへの参加はリスクもなければ、コストもかからない、サイト運営の工夫次第でチャンスは広がっていくのです。バナーを貼る事によってサイトコンテンツを充実させようと言う意識が自然と出てきますから、結果的にアクセスアップにもつながりますし、同時に収入を得るチャンスも増えていきます。

アクセス数の少ないサイトだったらマーチャントに提携を申し込んでも断られるんじゃないかって思われるかもしれませんが、そんな事はありません。アフィリエイトプログラムの多くは売り上げが出て初めてコミッション （ 報酬 ）が発生する成功報酬型ですから、パートナーサイトが広告を載せているだけではマーチャント側はコミッションを支払う必要はないんです。そうである以上、ネット上の 「 代理店 」 であるパートナーサイトはマーチャントにとってはとてもありがたい存在です。マーチャントにもよるのですが、よほど悪質なサイト、法律に触れる様なサイトでもない限り、提携を断られると言う事は、あまりありません。（注）クリック報酬型の広告の場合にはアクセス数が少ないと提携を断られる事が多いです。

ただマーチャントと直接に提携しないパターン、つまり上記で説明したASP （ アフィリエイト・サービス・プロバイダー ） を利用する場合にはマーチャントに提携申請する前に ASP に自分のサイトを登録しないといけません。この時に ASP による自サイトの審査があり、 ASP によってはこの時点で不合格となってしまう事もあります。ただ中には A8.net や 電脳卸 のようにこの審査がない所もありますので、初めてアフィリエイトプログラムに参加される方は、こういった所から始めてみるのをオススメします。

ASP 紹介ページ